はちみつは古来より“元気になる魔法の秘薬”として珍重されてきました。その歴史も古く紀元前古代エジプトや我が国でも「古事記」や「日本書紀」にも記録が残されています。
はちみつは大まかにいいますと、花粉と花蜜と水分で構成されていますが、最も重要なのは花粉から作られるローヤルゼリーです。ローヤルゼリーは女王蜂だけが食べる最強の餌で、女王蜂は一生(約3年間)の間にローヤルゼリーのみを食べて約100万個を産卵します。このローヤルゼリーは人間にとりましても素晴らしい薬効があることは皆様ご承知の通りです。特に、高タンパク食料であるローヤルゼリーの最も特徴的なのは脂肪酸の10-ヒドロキシン酸と20-ヒドロキシデカン酸が多く含まれていることです。10-ヒドロキシン酸はローヤルゼリー以外からは未だに発見されておらず、別名ローヤルゼリー酸と呼ばれています。従いまして、ローヤルゼリーの良否の検査はこの酸の含有量測定で行われています。また、アセチルコリンの含有量も天然物中で最高であると云われており、この酵素は神経系の細胞に顕著な活性作用が認められ、近年注目されています。
その他に、このローヤルゼリーの効能として
・血圧降下作用
・体重増加作用
・延命効果
・成長促進作用
・性ホルモン作用
・殺菌作用
・抗腫瘍作用
・間脳の若返り作用
などの薬理効果が有ると報告されています。
特に死因の第2位である心血管系の疾患の予防に大切な働きをすると云われています。さらに死因第1位の癌に対する作用もあるので、益々多くの方々から注目されております。まだまだ薬効はあるのですが、今回はローヤルゼリーに限定して書きました。
参考文献 「ミツバチのはなし」酒井哲夫著、技報堂出版