蜜蝋(みつろう)とプロポリス

 蜜蝋(みつろう)とは日本ミツバチの巣で、巣作りをする働き蜂が自らの体内から分泌する体液(酵素)を巧みに組み立て、「ハニカム構造」と呼ばれる六角形の形を連続して製造しています。

 

この蜜蝋成分は多方面に利用されています。

例えば、

医薬品として化膿止めの軟膏に使用

化粧品としてシミ、ソバカス、皮膚荒れ等に使用するクリーム材

寺院等にて使われる「和ローソク」材

板の間、廊下等のツヤ出し材

その他、日常生活用品など

 

以上の通り、私たちの身近なところで蜜蝋は活躍しています。

  

一方、プロポリスは西洋蜜蜂が巣作りの為に体内から分泌する酵素です。城壁と云う意味のプロポリスは大変堅牢な成分で蜜蝋共々バクテリアの侵入を許しません。その特長を生かし医薬品として珍重されていることは多くの方々の認めるところです。

殺菌効果が強く、各種の治療薬として利用され疲弊した細胞を再び活性させるとも云われています。その他にも多方面に利用されています。

 

特に興味深いのはエジプト時代の遺跡から発掘されるミイラの全身にプロポリスとハチミツが塗布されていた為、腐蝕することなく今日まで干乾びた状態で発見されたと、吉村先生(エジプト考古学)が発表された時は本当に驚きました。

  

また、バイオリンで有名なイタリアの「ストラディバリウス」は現在1挺十数億円で取引されていますが、その音色は他の追随を許しません。その特長ある素晴らしい音色の秘密をついに突き止めたと云うニュースがありました。それは、ボディに塗られていた塗料の中にプロポリスが含まれていたそうです。

  

 

このように古くから日常生活用品として使用されてきた「蜜蝋」や「プロポリス」を作り出すミツバチを取り扱う者として嬉しくも、又、誇らしくも感じています。

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