新型コロナウイルス菌「オミクロン株」の蔓延の速さに驚いていますが皆様には日々お元気にご活躍のことと存じます。
さて、昨年5月に郊外の農家から屋根裏に巨大なる和蜂の基巣(もとす)の駆除依頼が有ったことを日記に認めましたが、和蜂の勢いが最も弱くなる時期が到来したので 過日我が養蜂グループ総数10名で出かけました。
巨大なる基巣の駆除の経験者は一人もいません。大先輩の養蜂家に教えを乞い、十分なる防御態勢を整えて農家の天井板の点検孔から恐る恐る入りサーチライトで基巣のあるところを照らしてみると5月に有ったはずの基巣が全く見えず断片も見えない完全に消滅しているではないか!
僅かに差し込む外光が細い線となって現場を写し出しているのみだ!
“あの巨大な基巣はどうなったの?”まるで狐につままれているようでとっさに判断が付かず我に返るまで暫くの時間が必要であった。
正気を取り戻し現場に近づいてみると、足元に基巣の残骸が残っていて その残骸を細かく砕いでみると中から大スズメバチの死骸が数匹見つかった。
推理してみると昨年夏の猛暑日などは屋根裏の通気性の悪い場所はおそらく60度~70度位まで気温が上昇し屋根裏の梁柱に密着していた巨大な基巣も自身の蜜の重さに耐えかねて落下しその蜜を狙って大スズメバチたちが襲ってきたものと思われます。
農家の主人に状況を説明したところ そういえば夏ごろに大きな蜂の群れが飛来していたと話されました。
こんなに“ガッカリ!”したことは近年ありません。
この日の来るのをズーと待っていたが(家族から~爺は年甲斐もなく幼稚園児のようだ~と失笑を受けました。)
残念さ無念さ悔しさで気の抜けた案山子のようにボーとした日々が続きました。数日後に忙しい中を手助けしてくれた諸兄たちにお詫びを伝え、また読者の皆さまにも期待を持ってもらったが その結果がこの“不様”な結果と成り本当に申し訳ない気持ちです。
しかしこのような経験は滅多に無く多くの事を学ぶことができ一面では感謝もしております。
いずれにしましても自然界の中で起きる様々な現象は人智では及びもつかない摩訶不思議な世界であると身を以て学ぶことが出来ました。
今年も養蜂グループではいろんな局面に遭遇することと思いますが、自然界の摂理に逆らうことなく貴重なる和蜂の育成に励みたく心しているところであります。