今年の春は去年ほどの強烈な異常気象は見られなかったが、昆虫たちには結構影響が有ったようだ。
特にミツバチ(中でも和蜂)にとって気温の変化は重要で、次なる女王蜂の誕生が何日になるかの判断が非常に複雑で、小生は東京近隣の友人養蜂家に王台の様子や、雄蜂の様子等、分蜂を推測するための情報を尋ねるのだが、殆どの友人は「寒い日」と「暖かい日」が極端であるため、例年のような調子で判断することが困難であると、異口同音の返答である。
巣箱の中の様子を写真で見るが、毎日同じ雰囲気が続いているのでこれも判断材料には乏しい情報である。
唯一つ手掛かりになるのは働き蜂の中に次の棲み家を探している「探索蜂」と云う不動産屋(?)のような蜂が置き箱の様子を見に訪れることである。
箱の状態、室内の様子、危険性が無いかとあらゆる角度から調査して基巣に戻り、担当働き蜂に選考してもらい、数か所の候補地と多数決方式にて、決められていくシステムを先日のNHKテレビで放映されたが、実際の動画を見るのは初めてであった。
多数決で決定した候補地は先ず探索蜂たちが誘導し、警察部隊のような警護隊に警護された女王蜂はゆっくりと入居するのが普通で、その時は空全体が暗くなる位に働き蜂たち(8,000 ~ 10,000匹)が飛来するので知らない一般人は恐怖感を抱き、保健所や消防署へ通報し、その後依頼を受けた人達によって殺虫剤散布により全滅させられることも珍しくありません。
人間にとって大切な「ミツバチ」を保護、育成するように幼少期から教育されれば貴重昆虫たちももっと人類の為(自然環境)に活躍してくれると思います。
これから5月いっぱいにどれ位の分蜂群が我々の巣箱に入居してくれるか、毎日神経がピリピリとしています。
“蜂たちよ、早くこの巣箱に入ってくれ!”