時々 和蜂養蜂に関しての講話を依頼されることがあり小生が17年間に経験したことやエピソード等を織り交ぜて拙いお話をしております。
さて地球の緯度により季節の単調なところもあれば複雑に変化するところも有ります。
講話の中で“日本には5つの季節がありますョ!”と話しますとどなたも不思議な顔をされるのですが「春・夏・秋・冬」にもう1つ「梅雨」という貴重な季節が有ります。一般的には「梅雨」はジメジメしているので嫌われ者的存在ですがこの「梅雨」こそが、日本の素晴らしい文化の根源で有ると小生は信じています。
その理由は古来より我が国には多くの発酵食品が誕生しています。例えば身近なところでは「味噌・しょうゆう・酒・漬物・納豆」等々 数々の食品が有りますが「蜂蜜」が発酵食品とお話しますと殆どの方々は驚かれます。
働き蜂は花蜜を採ってくるだけではなく花粉もとってきます。この花粉は巣房に運ばれるときに働き蜂が持っている特別な酵素を織り交ぜて発酵させたのちに生まれたばかりの幼虫たちに食料として食べさすのです。この工程の中でロイヤルゼリーが製造され女王蜂はそのロイヤルゼリーのみを食して一生涯(約3年)の間に約100万個の卵を産卵すると云われています。この素晴らしい栄養源であるロイヤルゼリーもやはり発酵食品であります。
小生は学術的に学んでいませんが素晴らしい自然界の仕組みを知る時 只々畏敬の念が沸き もっともっと「和蜂」を大切にお世話しなければと思うこの頃であります。